「~したことがある(経験)」だけじゃない「現在完了形」の使い方は??

2024年7月2日

こんにちは!英語のチカラのShizuka です!

先日の生徒Cさんとのレッスンで、
海外のホテルを予約した時の
ホテルスタッフとのメールでのやり取りについて
Cさんが、質問してこられました。

ホテルスタッフが

We have checked your inquiry.
➡あなたの問い合わせ内容を確認してあります。

と言ったのに対し、なぜ現在完了形が使われているのか、
Cさんは疑問に思ったようです。

現在完了形と聞くと「~したことがある」の経験を表す、
と習ったのを思い出すのではないでしょうか。

現在完了形を理解する為のキーワードは「現在」です。

過去に起きた出来事で、現在への関連や影響をもたらしたい時に使います。
一方で「過去形」は、過去に起きて過去に既に完結した出来事
のことしか表せません。

分かり易いもので比較してみましょう。

I arrived at home. 
➡家に到着しました

過去に家に到着したという出来事が起きたが、現在も家にいるかは分からない

I have arrived at home.
➡家に到着しています

過去に家に到着したという出来事が起き、現在も家に到着した状態である

Cさんの例に戻ると、ホテルスタッフがなぜ、
● We have checked your inquiry.
あなたの問い合わせ内容を確認してあります。
と言ったのかというと、

過去にCさんの問い合わせ内容を確認して、
現在それに対し何らかのアクションを起こしている
、という
現在に関連を持たせたかったからと考えられます。

『現在完了形』が表す概念

(過去に起きた現在への関連や影響をもたらす出来事)

は、日本語にはないものなので、
私たち日本人にとって『現在完了形』を使いこなすのは
とても難しいことです。

しかし、文章によっては過去形なのか、現在完了形なのかで
相手への伝わり方が大きく変わってしまうこともあります。

現在完了形のコアイメージをしっかりと理解し、
過去形との違いを明確にして、
現在完了形を使いこなせるようにしていきましょう!