『コミットする』は和製英語!
2024年4月21日
こんにちは!英語のチカラのShizuka です!
今回はある単語について、同じように勘違いしている方も多いと思うので
レッスンでの出来事と共にお話ししていきます。
先日のe-commerceの会社を経営されている生徒Aさんとのレッスンで、
会社の売り上げについての話をしました。その時にAさんは、
「We haven’t been able to commit the result yet.」
→ 私たちは、まだ結果にコミットできていません。
このように言いました。一見合っているように感じるこの文章、
ネイティブが聞くと、少し違和感があります。
某フィットネス会社のキャッチコピーでもある「結果にコミットする」から、
『コミット(commit)』という単語に、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
日本では、ビジネスの場でも「ある物事に真剣に向き合う」のニュアンスで、
この言葉が頻繁に使われています。
生徒Aさんも、その意味で『commit the result』と言ったのだと思います。
しかし「ある物事に真剣に向き合う」として使われる『commit』は
実は、和製英語なんです。
『commit』には「~に委ねる、~に委託する」という意味がありますが、
1番日常的に聞く使われ方は『(罪・過失などを)犯す』です。
● He committed a murder and got arrested.
→ 彼は殺人を犯し、捕まりました。
● My friend is so sad that her favorite singer committed a suicide.
→ 友人は、彼女の好きな歌手が自殺をして悲しんでいます。
そして『commit』には「~(人)に、~することを約束させる」という意味もあります。
この意味が、私達日本人が使う「結果にコミットする」のニュアンスに1番近いですね。
しかし、この意味で使いたい場合は
『commit oneself (myself, yourself, ourselves…) to ~ (名詞)』としなくてはなりません。
なので、生徒Aさんは、
● We have to commit ourselves to making a result.
→ 結果を出すことにコミットしなくてはいけません。
としたら良かったということですね。
このように、英語だと思ってそのまま英文に当てはめると
間違ったニュアンスになってしまう和製英語は他にもたくさんあります。
これは、知らないと間違ええしまうので
これを機に意識して、しっかり意味を理解してから使うようにしましょう!