たくさんの~『many』『much』『a lot of』は違う??
2024年1月8日
「たくさんの~」
この図書館にはたくさんの本があります。
彼女は友達がたくさんいます。
私たちにはこの事について話す時間がたくさんあります。
英語の授業では、この「たくさんの~」は
『many』『much』『a lot of』
で習ったはずです。
このような表現をしたい時、皆さんは『many』『much』『a lot of』
のうちのどの単語が思い浮かびますか?
日本語では、どんな名詞の前にも同じ「たくさんの」
という形容詞が使えるのに対して、
英語の場合、使い方を間違えると不自然になってしまいます。
まず、おそらく多くの皆さんが最初に思い浮かぶ『many』。
『many』は数えられる名詞(可算名詞)を修飾し、「数、個数の多さ」を表します。
例えば、
many friends
➡たくさんの友達,
many pens
➡たくさんのペン
many houses
➡たくさんの家
ここで気を付けなければならないのは『many』は
air (空気), water (水), time (時間)のような、
不可算名詞を修飾する言葉ではない、ということです。
不可算名詞とは、それ自体は1つ、2つと数えられない名詞のことで、
「数」ではく、「量・質・抽象的なもの」の多さを表すものです。
不可算名詞を「たくさんの~」と修飾できるのが『much』です。
ここでも1つ注意しておきたいのは、
肯定文のなかで『much』が使われるときは、
『so, too』などの副詞と一緒に使われるケースが多い、
ということです。
『much』単体では、肯定文の中であまり使われません。
「I have so much time」
➡時間がとてもたくさんあります。
「I have too much work to do」
➡やらなくてはいけない仕事(こと)があり過ぎます。
「I have much time. ➡ 時間が沢山あります。」となるケースはほとんどありませんが、
疑問文(どのくらいの~?)・否定文(あまり~ない)では
普通に使うことができます。
「I don’t have much time today. 」
―今日は、あまり時間がありません。
「How much water do you have ?」
―どのくらいのお水がある?
最後に『a lot of』。
『many』が可算名詞、『much』が不可算名詞のみを修飾できるのに対し、
『a lot of』は可算名詞、不可算名詞の両方を修飾することができます。
「I have a lot of pens. 」
➡沢山のペンを持っています。
「I have a lot of time 」
➡たくさん時間があります。
つまり、many かmuchかで迷ったときは、
a lot of を使えば、間違いを防げるということですね。
日本語では、どんな言葉でも同じ『たくさんの~』で修飾できるのに対し、
英語ではその後に続く名詞の種類によって
『many』『much』『a lot of』を使い分ける必要があります。
これらの違いを明確にして、今後の英語学習に役立てていきましょう!!