責任逃れのための助動詞って?!

2024年1月17日

「母は体調が悪いかもしれません」
「その時間は恐らくオフィスに居ます」

このような、推量を表す文章。
皆さんはすぐに英語で言えますか?

英語では
be動詞や動詞の原形を使った文章は事実を表します。

「You are tired.」
「I like her.」

これらの文章は
「あなたは疲れています」
「私は彼が好きです」
ということがらを事実として断定しています。
会話の中では少しストレート過ぎる感じがしますね。

しかし、このような文章に『助動詞』をつけることで、
推量を表す文章に変えることができます。

例えば、上記の文章を

「あなたは疲れているに違いありません
「私は彼が好きかもしれません

のように言いたい場合は

「You must be tired」
「I might (may)like him」

となります。

話し手の推量の中で
mustが「~に違いない、絶対~」の100%,
may は「たぶん~、恐らく~」の50%、
canは「~かもしれない」のという40%の可能性を表します。

「私はたぶん(恐らく)遅れます」
「私は遅れるかもしれません」
これらは、日本語でもそれほど違いがありません。
英語も同じでmayとcanは、ほぼ違いがありません。

そして皆さんがmayとcanの過去形として習ったであろう、
could と might。
これらは実は過去を表しているんではないんです。

助動詞を過去形にして時制を下げることで
原形が使われる現在から、距離を作り、
自分のより弱い予測を表しています。
実はmayやcan よりmight やcouldの方が使われる、というのも
話し手の、自分の発言の責任逃れをしたい・・という心理を表している、
という意味があったりします。

よって、mightとcouldはmay とcan と
それぞれ意味は同じですが、
話し手の予測が若干弱くなります。

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must →「~に違いない、絶対~」100%
「It must be expensive! 絶対高いです」
may (might) → 「たぶん~、恐らく~」50%
「It may(might) be expensive! たぶん高いです」
can (could) → 「~かもしれない」40%
「It can (could) be expensive! 高いかもしれません」
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会話の中では推量で話をすることはとでも多いですよね。
推量を表す『助動詞』使いこなして、
「話せる英語」ではなく、
「話したい英語」を目指していきましょう!!