彼女はもともとシャイな性格で、積極的に友達を作るタイプではありませんでした。
また、完璧主義のため、間違いを恐れ、留学当初は自分から積極的にコミュニケーションを取ることが難しそうでした。
そのため、学校では孤独を感じることも多かったかもしれません。
留学中、週に3回、各20分のレッスンを行っていますが、最初の頃はフラストレーションが溜まっている様子で、英語を話すことに消極的でした。
そんな時は無理にレッスンを続けるのではなく、彼女の様子を見ながら、まずはストレスを軽減させることに重点を置きました。
私たち大人もそうですが、学びたいと思うときに不安やストレスがあると、なかなか頭に入ってきません。
子どもは大人よりもセンシティブなので、そのケアが非常に重要だと感じています。
そして、無理をしなくなると、彼女の方から英語を話そうとするようになりました。
不思議なことに、人は誰かに強制されるとやりたくないと思ってしまいますが、強制されなくなると、自分から進んでやろうとするものですね。

現在、留学開始から約8カ月が経ちました。
今では、レッスン中に英語を話したくて仕方ない様子です。
英語でどう表現するか分からないときでも、ただ私に答えを聞くのではなく、自分で何とか話そうとしています。
学校では、まだネイティブの話を聞いているだけの場面も多いようですが、レッスンでは自分がたくさん英語を話せることをとても嬉しそうに感じています。
このように、彼女が自分のペースで学びたいというタイミングでレッスンを受けられることが、良い結果を生んでいます。
 
彼女にとって、今の状況は、強制的にレッスンを受けさせられている時期とは比べ物にならないほど、多くのことを吸収できている状態です。
留学期間も残り少なくなってきましたが、この先、彼女が成長するにつれて新たな課題が出てくるでしょう。
彼女の成長を見守りながらサポートできることを、心から嬉しく感じています。